1/8 アリア(練習着) 製作編 | ||
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05’11/18 | ||
さてさてまたまたメイキングの始まりです! 全国のケモナーの皆さんお待たせしました。メカ者の皆さんゴメンなさい(謝)。今回は創作キャラフィギュアの『1/8アリア』さんです。以前同じケモノキャラの『アル』というコを作りましたが、そのお姉さんに当たるキャラです。アルが結構評判だったのでケモノシリーズ(笑)という事で、次回の『WF2006冬』に出す予定なので、お楽しみに♪
まずはアイディアスケッチですが、今回のテーマはズバリ『ナイスバディ』です(恥ズ〜)。あまりこのサイズのグラマラスなキャラって作った事がなかったし、今まで割と人体をおざなりに作ってきていたので、ここらで勉強し直そうという意味も含めての挑戦です。その対象が獣人っていうのもどうかと思うんですが(笑)。そのため服装は、体の線がはっきり見えるスポーティな下着に決定。ブラは図の物にするか、短いタンクトップにするか(下乳が見える♪)思案中。右端の立像は原寸図です。首の角度や表情もまだ流動的ですが、とりあえず作業開始だ! |
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まずは芯作りです。ドケチモデラーのおいらは、例によって廃材のレジン棒を使用。頭部は湯口の部分です。背骨はライターであぶってS字に曲げてあります。足は以前アルを生産した時に抜き損じた部品があったので、それを加工して使用。まさに血を分けた姉妹ですな(笑)。足のラインが出てるので、この時点ですでになまめかしいですねェ(爆)。寸法は見ての通り原寸図にピタリと合います。あ、そういえばカッターマットを新調しました。やっぱ新品は気持ちいいねェ♪ | ||
とりあえずWAVEの軽量エポキシパテをドカドカ盛っていきます。 この段階では接着した手足の芯が折れない様に強化する事が主な目的なので、あまりプロポーションは気にせず細身にしておきます。おヘソがありますが、気分で付けてみただけなので、あとで埋まっちゃうでしょう(笑)。足の余分な部分(レッグウォーマー)はモーターツールでゴリゴリ削り落としました。 なお私のフィギュア製作法の基本は、以前紹介した1/8瑠玖羽のメイキングに詳しいので、そちらも参照して下さい。説明が重複する部分は、なるべくはしょるつもりなので。 |
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05’11/29 | ||
ちょっち肉付けが進んだカンジ。でもあんま変わってないね(笑)。
足の角度や取り付け位置が不自然に思えたので、右足付け根と左膝で切断して調整。芯がレジン棒なのでこーゆー調整は楽々出来ます。針金で芯を作って、ほとんど調整なしで形にしちゃう人がいるけど、尊敬するなァ(彫刻とかやってたヒトに多いのかな?)。 |
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さらに肉付け。この辺から筋肉を意識していきます。
このポーズは素立ちに近いので、正面から見た時、背骨が地面に対して垂直になる様に作っていたんですが、どうも面白くないので二ヶ所で切断し(赤い▲の所)、やや角度を付けて再接着。さらに腰は若干ひねってみました。体のラインがややS字になったのが分かるでしょうか? これで少し色気が出た様に思うんですが、どうでしょう? いわゆるモンローウォークってやつです(笑)。 |
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4の写真の部分アップ。横ッ腹の鉛筆の線が見えますか? これは同体切断前に目印として入れておいた物で(実際には反対側にも入っている)、このズレ具合を確認する事でどの程度腰をひねったか分かりやすくなるというシロモノ。当然長さをつめたりして、ひねらず再接着する際の目印にもなります。ちょっとした事ですが、グッと作業がしやすくなるのでお試しあれ。
ちなみにこの肩まわり、パテの色が微妙に違うのが分かります? 軽量パテの色味が、最近少し変更された様です。 |
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切断箇所を修正する様にさらに肉付け。うーん、イイ感じ♪ そろそろ乳も付けようかな(笑)? 手首を作らないといけないので、中華刀を先に製作する必要がありますね。
足の指の表現も悩みドコロ。人間と同じでもイイんだけど、せっかく獣人なのでそれっぽい形にしたい気もするし…(悩)。今は足首の長さが若干短く幅広な感じで、指もややゴツ目。四本指でも面白いかな…? |
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05’12/19 | ||
中華刀の製作です。本来このテの刀は薄くてペラペラなんですが、実際そうしちゃうと複製できなくなっちゃうので、ブ厚くアレンジです。1.5mm板を二枚合わせて削り出し。その際接着面に赤マジックを塗っておくと、刃を削り出す時目安になっていいんだな。グリップができたら、エポパテを盛り付けて右手を作ります。 | ||
耳と右手が付きました。前髪がないのでなんか宇宙人っぽいなァ(笑)。左手は耳に干渉するので角度を変更。首もややうつむき加減に。足の指は結局四本にしてみました。巨乳だとどうも胴が短く見えちゃいますね〜。ムズかしいなァ。 | ||
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05’12/30 | ||
前髪が付いてグッと色っぽく(笑)。
でも耳と髪の毛のボリュームが結構あるので、下半身がややボリューム負けしてますね。服を着せるならこれでもいいケド、ほぼ裸なのでもう少しお尻を大きくしようかな? 胴体もやや短い様なので少しのばして、その分足をつめるか…。分割もそろそろ考えないとなァ。 …とかなんとか考えていたら、衝撃の事実発覚ッ!! |
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ここまできて何となくフィギュアの身長を計ってみたトコロ、なんと当初の予定より1cm以上小さい事を発見ッ!! ガーン!!! おっかしいなァ、最初の骨組みでは…(滝汗)。どうりで頭でっかちに見えるワケだ(笑)。
5mm程度なら笑ってゴマ化してもいいんですが、1cmともなるとそうはいかないので、あちこちで切ってレジン片をはさんでのばします。単純に縦にのばしてしまうとヒョロ長くなってしまうので、足は大腿部でやや外側に付けて、横幅を確保する様にします。このあと隙間を埋めてバランスの再調整だ…。な、泣くもんか…。 |
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06’1/17 | ||
あけおめ〜♪ さァ、年も明けたし、ちゃっちゃとスパートかけますかね。
年末年始も田舎でもりもりパテ盛りしてたですよ(笑)。盛ってはコタツで暖めて硬化促進の繰り返し。そーやって、ここまでできました! んー、胸もお尻も結構大きく作ったつもりなんだけど、写真で見ると割とおとなしめ? もう一丁ドーンと盛ってみようかな? そろそろ分割も始めないとね〜。上半身もブラにするかタンクトップにするか決めないと…。 |
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というワケでタンクトップに決定〜。この方が分割もしやすいし、塗装も楽になるしね〜…と思って、ここまで作ったんですが…アレ? なんでだ? エロくない…つかカッコ悪い!?
原因を探ってみると、どうやらタンクトップのせいで、胸から背中にかけてのラインが隠されてしまったため、造型の流れが殺されてしまった様なんですね。う〜ん、こりゃ困った…というワケでこのタンクトップはあえなくボツ! ここまで作ったものをボツるのは勇気がいりますが、よりよいものを作るには妥協は禁物です。 さァ、また作り直しだ! アハハハハ…(泣)。 |
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06’2/2 | ||
んで、元のスポーツブラタイプに戻し、盛り削りを繰り返したのがコレ! ブラで押されてはみ出た感じを表現しようとするうち、どんどんでっかくなっちゃった様な…(笑)。「もっとデカく!」という人もいるでしょうが、キャラ的にはこの辺が限度かな。さきっちょツンツンも無しで(笑)。
ブラを付けると乳房は寄せて上げた状態になるので、当然フリーの時とは形が変わってきます。このヘンが分かってないと形が不自然になるので注意! あ、獣人ならではの体毛表現もやってます♪ |
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ベースも準備しないとね。
どっかで見たな〜という人、正解! 以前作った1/8アルの流用です(笑)。石組み部分は削るつもりだったんだけど、せっかくなのでそのまま使用(爆)。土の部分にエポパテを盛りました。柔らかい地面ではなく、長年踏み固められてテカテカになった固い地面のイメージです。 |
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当初ワラ束を置くつもりだったんだけど、思ったほどスペースがないので急遽丸太に変更(爆)。よく漫画なんかで丸太を空中に投げてエイッと剣を振ると、まっぷたつになって落ちてくるのがあるでしょ? アレです(笑)。
吉祥寺Be-Jで直径12mmのレジン棒が一山105円で売ってたので(安ッ!!)これを削って使用。このサイズのムクの棒って、なかなかないんだよね〜。 |
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とりあえず大体できたので全身像をば!! まだ一部のディティールは入っていませんが、この状態でサーフェイサー500を筆塗りし表面仕上げに入ります。あ、足の指はアレコレ迷った挙げ句、また五本に戻しました(笑)。一貫性がないなァ…。 | ||
爪の製作は、より密度の高いミリプットで。こーゆーカッチリした造型には便利です。
こういったエポパテをちょこっと盛る場合、パテがなかなか思った所にくっつかずイライラする事があります(なぜか自分の指やヘラにはよく着く)。そういう時は先に瞬着を少量付けておくと、一発でパテがくっつきます♪ |
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お下げを分割する関係上、中に入れた真鍮線の芯がジャマになりました。こういう場合、軽量パテは加熱すると一時的に柔らかくなるので、その間にペンチで引き抜く事が出来ます。加熱にはドライヤーを使いましょう。軽量パテだからできる裏技です(笑)。
(無理をすると部品が壊れるので注意!) |
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タオル表面のテクスチャーはどうやって作るか色々悩んだあげく、エポパテを薄く持ってヘラで凹凸を付けるという正攻法にしました。ただ全面に付けるのではなく緩急をつけて変化を出しています。そのままではディティールがきついのでモーターツールで表面を削り、サーフェイサーを厚く筆塗りしてみました。うーん、イイ感じ♪ | ||
←↓というワケで原型完成〜♪
今回はるくの様にハメ込み式ではないんですが、金属線を差す穴を開口した状態で成形して、ピンバイスいらずで組み立てが出来るようにする予定です。あ、剣を持つ右手の穴は埋めちゃうので、ココだけは掘らなきゃダメ(笑)。 |
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今回のテーマだった『ナイスバディ』の再現っぷりはどうでしょうか? 足の裏にはケモナーの萌えポイントである肉球も装備(笑)。手には付いてないケドね。他にはピアス用のビーズが付きます。アリアさんがメガネをかけるのは読書中のみという設定なので、今回のキットには付属しません。メガネ萌えな方は自作してね。 | ||