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nonスケール アクションフィギュア ガリィ 製作編

08’04/30
注!/画像の原型はワンダーフェスティバルへ向けて製作中のものですが、版権審査の結果によっては販売中止になる場合もあります。あらかじめご了承ください。
ガリィ1
さて毎度お馴染みメイキングコーナーです♪ 今回は最近巷に氾濫するアクションフィギュアブームに乗って、レジン製のフル可動フィギュアに挑戦です!

選んだ題材は、SFアクション漫画『銃夢Last Order』主人公のガリィちゃんです♪ ガリィと聞くと浅井さんの限定フィギュアが頭に浮かび、「伊藤のヤツ、ネタをパクリやがったな」と思う方も多いと思いますが、実は私自身の製作計画は一年以上前からあったんです(ホントだよ〜!!)。他に色々と優先すべきことがあって延び延びになっていたトコロに、あの限定フィギュア発売の報が…。ええ、落ち込みましたとも(泣)。正に鉄は熱いうちに打て、原型は思いついた時に作れ、というヤツです(新標語)。とはいえ落ち込んでばかりもいられません。幸い浅井さんのガリィがアレンジバリバリの浅井ガリィだった点に着目し、こちらは純粋に漫画版でいくことにしました。そもそもアレンジできるセンスなんて持ってないですし(泣)。

で、選んだコスチュームは森羅天頂武闘会編に登場する防寒ジャケット姿です。造型的にもシンプルでアクションの制限になる要素(スカート・マント等)が少なく、しかも可動軸を仕込むのに都合がいい位置にモールドがあるので(手足の白いファー部分)可動フィギュア向けのデザインと言えるでしょう。それに劇中でもかなり印象的な活躍をしているので、読者の記憶にも強く残っていると思います。
ところでこの防寒ジャケットには厳密には二タイプあり、カラーリングが前半は薄茶色で後半は黒になっています。両者は基本的には同じデザインなんですが、細部に微妙な違いが見られます(グローブ・ポシェットの有無など)。今回は様々な要素を総合的に判断して、黒バージョンでいくことにしました。

そのヘンを踏まえて、例によって設計図から始めます。上の図の左側が第一縞、右側が第二稿です。可動ギミックについては各社から様々なアクションフィギュアが発売されているので、これを盛大にパクッて参考にしました。見て分かると思いますが、一軸のネジ止め関節とイエローサブマリン製球体ジョイントの併用です。ぶっちゃけリボル○ックですな(笑)。可動フィギュアの場合、図面上であれこれ考えるのには限界があるので、とりあえず作業を始めることにします。

ガリィ2
で、これが試作のガリィちゃんです。「エ〜ッ!」と思わないで! 可動ギミックの試作として作った物なので、四肢のバランスはメチャクチャなんですから。いわば立体設計図です。

材料は例によってレジンブロック。フィギュア造型の場合パテを使いたいところですが、試作とはいえ関節はネジ止めをするワケなので、強度のあるレジンを使いました。ちなみに大きさは約15cm。まさに『ドイツのお嬢さん』と同サイズです(笑)。

パッと見、なんてことはないようですが、ここまでいたるには結構紆余曲折がありました。今回のメイキングでは製作法そのものより、このボディの可動性能の解説の方に本筋を置きたいと思います。その方がお客さんの購買意欲も増すでしょうし(邪)。

ガリィ3 ちなみにこれが失敗したパーツ群です。実際にはひとつの部品を何度も修正して使っているので、試したギミックの組み合わせパターンは数十通りにおよびます。これらの屍の上に現在のガリィちゃんがあるワケですな。

「キャハハ驚いたかね? まあどうしようもない失敗作ばかりですがね!」
「く…狂ってる!」


08’05/17
ガリィ4 まずは肩関節の解説から行きましょう!

ここは見ての通り、二本の軸回転を組み合わせた海洋堂方式です(赤線が切断面、青線が可動軸です)。この可動方式を考え出した人(ヤマグチさん…でいいのかな?)はやはり天才ですね。いわゆる『肩が入った』ポーズを取れるのが最大の特長で、格闘系フィギュアにおいては欠かせないギミックです。

ガリィ5
左の画像が『肩が入った』状態です。両肩を作れば、腕を胸の前でクロスさせることも可能になりますね。また二軸の組み合わせなので、右画像のように腕を真横に上げることも可能です。実際には服のエリが肩にかかってくるので、ある程度肩の可動は制限される可能性がありますが、なんとかうまくクリアランスを取りたいところですな。

次に肘関節ですが、見た目と可動範囲を優先するならネジ止め式の方が具合がいいんですが、今回はあえて球体ジョイントにしました。というのも皆さんご承知の通り、ガリィは前腕からブレードを出すことができ、こいつの差し替えギミックは可動フィギュアを作る上では外せません。つまり前腕を交換する必要があるんですが、ネジ止めの場合前腕の交換にはいちいちネジをドライバーでゆるめる必要が出てきます。それは非常に面倒な作業ですし、そもそもレジンにねじ込んだネジを何度も付け外しするのは、ネジのゆるみを招いてしまうので避けたいところです。そこで今回は見た目を多少犠牲にしてでも、前腕の交換が容易な球体ジョイント方式としたワケです。これなら組み立ても楽ですし、前腕側に回転軸がひとつ加わるので、ブレードの角度が調節しやすいという利点もありますしね♪

「ガリィのブレードはふだんはどーなっているのか?」という質問を視聴者からいただきました!!
……今朝未明、人気レポーターJ・ゲルランボー氏の斬殺体が発見されました。


08’05/24
ガリィ6 さて続きましては股関節です。

ここは可動フィギュアの大きなキモのひとつで、なるべく可動範囲を多く取りたいものの、ラインの整合性との兼ね合いが難しく、原型師を悩ませてきた部分です。過去にも多くのトライ&エラーが繰り返されてきましたが、これだ!という決定打は未だ出ていないようですね。

私が今回試した方法も決定打かどうかは分かりませんが、結構な自信作♪ まずはご覧あれ。

(ちなみに、この画像で太もも中央に開いている穴はただの気泡であり、機能的な意味はありません。念のため。)

ガリィ7
前へ足を振り出したところです。小さな青◯を回転軸として可動しています。

見ての通り足を前に出すと、腰の内部から臀部の部品(グレーの部分)がせり出してきて、足と腰の間にパックリと隙間が空くのをカバーします。足の振り出し角度は約90°で、まァ妥協できる数字ではないでしょうか?(調整すれば100°くらいまでいけるかな?) 実際の人間の股関節もこのくらいの可動範囲ですしね(ヒザが胸についたりするのは背中を丸めているため)。

さらに太ももにはA.B.二つの回転軸があり、これを使って足を任意の方向に振ることができます。A.はほぼ水平ですが、B.は大きく斜めに傾いた回転面なので、足を左右に開く重要な役目をします。

この三軸の組み合わせで、足を大きく開いて踏ん張るなどの格闘キャラっぽいダイナミックなポージングが、ほぼ制限なしに可能になっています。こういったギミックを搭載したフィギュアって市販品では見たことないんですが、ひょっとして初めてなのかなァ? 特許申請しとくか(笑)? (似たのを知ってるよ、というヒトがいたら教えてね♪)

ガリィ8 もちろんこういった女の子っぽいペッタンコ座りも可能です。

ガリィってふだんは凛々しいんですが、時々女の子な部分(というか子供っぽい部分)を見せることがあるので、こーゆー遊びもアリかもしれません。

となると差し替え用の顔部品も、萌え系の表情を用意しておいた方がいいかな(笑)? 需要あるか(謎)?

協調性なし! 行動力に富む! 反抗的!(気難しいけどけっこう子供っぽい所があるナ)


08’06/18
ガリィ9 さてギミックの検討も終わったので、いよいよ本番の製作です!

本来ギミック検討用の試作品(今まで紹介してきたモデル)とは別に、本番の原型を製作するつもりでいたんですが、試作品を見ているうちに何だかもったいなくなってきてしまい、その試作品にそのままパテを盛りつけて本番原型にしてしまいました(笑)。おかげでツギハギだらけの、かなりみすぼらしい姿に(泣)。でも作業時間はかなり短縮できましたね。

四肢のバランスは、もちろん再調整しています。

ガリィ10 上の画像からさらに作業が進み、いったん色付けをしてみた物です。要は版権申請用の写真を撮るために、とりあえず形にしてみたワケですな。

全身のディティールはほぼそろっていますが、手足の白い部分などはそのままパテを盛りつけて形にしたため、可動性能としてはいったん後退しています。この後これらの部分を切り離して、別パーツ化していくワケですね。

ところでこのガリィちゃんは、業者によるカラーレジン成型を予定しています。つまり色を塗らずに組み立てるだけで完成してしまう、楽チンキットになるワケです(細部の塗装は必要ですが)。
ここで問題になるのが成型色なワケですが、銃夢のイラストを見てみると、絵としての完成度を優先しているためか絵ごとに色合いがバラバラで、正解の色を導き出すのがなかなか難しそうな状況です。このガリィはとりあえず手近にあった色を塗っただけの状態ですが、これはこれで悪くないような…。要検討でありますなァ。

「君の好きな色を思い描いてみたまえ」
「体の色が変わったかね?」


08’07/03
ほぼ全身の形状が出た状態です。このあと腰回りに少ししわを追加しましたが、それ以外は完成したと言えるでしょう。みがき途中なのでちょっちばっちいですが、ご勘弁を(笑)。目が赤いことに他意はなく、たまたま手元に赤マジックがあったので瞳を描くのに使っただけです。
ここで手元にある市販の可動フィギュアと比較でもしてみましょうか♪

左から『リボ玉』のレヴィ。こうして見るとかなり小さいですね。次が『ドイツのお嬢さん』のアスカ(あ、ホントにドイツのお嬢さんだ!)。ヨ○バシ○メラでだだ余りだったので、救済してきました(笑)。我がガリィをはさんで、『武姫』のハウリン。最後が『figma』のこなたです。
こうして見ると、可動フィギュアとしては標準的なサイズであることが分かるでしょうか? 武器などの装備品は、市販品から流用できるかもしれませんね〜♪

軽くポーズなんか付けてみましょう。まだ原型状態なので一部の関節がゆるく、『自在のポージング』とはいかないんですが…(泣)。

肘の可動範囲はほぼ90°。もう少しがんばりたかったんですが、球体ジョイントを使ったものとしてはこれくらいが限界でしょうね。
肩や股関節は、かなりダイナミックに動かすことができます。足首の接地も良好で、もともと足首が大きいデザインであることにも助けられて、ベースがなくても安定して自立します。

足の可動範囲はこんなカンジ。おしりのパーツ構成の効果で大きな隙間はなく、きれいな曲線を保っています。おかげでこの状態を後ろから見ると、けっこうセクシーだったりします(笑)。

この画像からも分かるように足首のリング状の部品(塗装すると白になる部分)は、さながらガンダムのアンクルガードのような浮きパーツになっています。これは大腿部・上腕・襟部分も同様で、特に襟は後部の一点でスプリングで接続しており、腕の可動を妨げないようになっています。
なお腹部の白い部分は、カラーレジンにする関係上分割はされていますが、組み立て時に接着する部分なので浮きパーツではありません。

「ぐあいはどうだぢゅ? ガリィ様?」
「いいよ。…ちょっと鈍ったような感じがするかな」

ここで悲しいお知らせが。
このガリィちゃんはWF2008夏への出品に向けて準備していたワケですが、残念ながら本申請で落ちてしまいました(泣)。楽しみにしていた人たちゴメンなさい(謝)。でもあきらめずにまた申請するつもりなので、半年後に期待して下さい!(専用のネジなどを大量に買い込んでいるので、とてもあきらめきれない…(滝泣))

09’05/03
WF2009冬の開催中止など色々ありましたが、ともあれガリィちゃんの製作再開です! まだあきらめないぞ〜(念)。

上の画像がガリィちゃんの原型を組んだ状態。瞳が入っていますが、これは以前用意しておいた瞳シールで、当然キットにも同梱予定です♪ 肘に装備したブレードは左右両方のパーツが用意され、ノーマルな前腕部と差し替えが可能な仕様です。これ以外にもオプションがあるんですが、それはまだヒミツ♪

原型は当然08年夏の段階で完成していたワケですが、時間がたつと色々と気になる点が出てくるモノ。なのでこのガリィちゃんには、ちょこっと改修が加えられています。いわばVer.2.0(笑)! 改修点はまずは髪の毛。以前より房を細かく造形して、密度が上がっています。そしてもうひとつのポイントが、肘と手首関節です。

以前のVer.1.0では肘に球体ジョイントの8mm玉を、手首に6mm玉を使用していました。でも肘・手首共になんだかゴツくて、腕のラインを壊している印象だったんですね。そこで2.0では肘に6mm玉を使い、手首は原型の段階でボールジョイント状に加工しておいて、そのままハメ込む方式としました。ちょっとユーザー側に強いる工作スキルが上がってしまった気がしますが(特に手首側の穴が、シリコーン型がちぎれたことにより埋まってしまった場合)見た目優先ということで、ご容赦下され。でもおかげでラインはスッキリ♪

「いわばイマジノス2.0!!」
「分析したい 解剖したい 標本したい!!」

ここでまたまた悲しいお知らせが。
再びWF2009夏の本申請に落ちてしまいました(滝泣)。う〜ん、こりゃ『銃夢』の版権自体が下りなくなっちゃってるみたいですね。なんとか別の方法を考えねば…。どこかのメーカーさん、この原型買い取りませんか(爆)?

とりあえずガリィちゃんは複製を取って、自分用に一体仕上げるつもりです。完成時には画像を公開しますので、お楽しみに♪


12’05/23
前回の更新から幾星霜……遂に…遂にガリィちゃん復活(泣)!!

ファンの方はご存知だと思いますが、『銃夢LO』の版元が集○社から講○社に移った事に伴い、版権関係に少なからず変化が生じた様で、版権申請が通るようになりました! ばんじゃ〜い♪ 何が幸いするか分からんモンですなァ。そこで今回WF2012夏に向けて版権申請することにしました。
早速仕舞い込んであった原型を引っぱり出して再調整。経時変形によるヒビ割れがあったので、ついでに全体的に磨き直しました。上はその全部品で、こんな感じにカラー成形する予定です。

そして今までヒミツだったギミックが、なんと眼球可動! 中央上段にある鉄アレイのような部品が目玉で、これを頭部内で動かす事で視線を任意に変えることができます。他のオプションとして『叫び顔・目閉じ顔・手刀・開き手・ダマスカスブレード』が付属します。

可動部に必要な極小ネジとOリングは必要数が付属しますが、球体ジョイントは各自別途購入していただく形となりますのでヨロシク。組み立て難易度は、かなり高そうだな〜(汗)。

「文字通り不死鳥のごとく ガリィ再びの大復活〜〜!! まさに宇宙の天使だ〜〜!!」

完成画像はこちら!⇒Galleryボタン
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