1/48 グライムカイザル 製作編

06’3〜6月頃
カイザル0
さて、何となくシリーズ化の気配がする1/48SPTですが、新作はグライムカイザルです! 今回のメイキングは今までの様な経過報告ではなく、事後報告とさせてもらいました。というのも、作り方自体はレイズナーとなんら変わらないので、そんなに書く事ないんですよね(笑)。画像もあんまり多くないですが、詳しい事はレイズナーの方を参照して下さい。

まず図面についてですが、側面図は1/72キットの説明書からスキャンした物。カイザルはもともと頭が充分に大きいので、そのままのサイズでも操縦席がおさまります。さらに設定画から推測すると、カイザルの正面顔は底の広いおにぎり型をしている様なんですが(1/72キットがこの形)、やはりここは現用戦闘機のように絞り込まれた形の方がカッコイイだろうと思って、細面にアレンジしています。

カイザル1 胸です。レジン棒のカタマリです…。

ココまでくると意地というか、レジン棒で作る事自体が目的化しちゃってる気がしますが(笑)、材料費が節約できるのでオレはこのスタイルでいくぜッ!! 一応底が抜けた中空になってます。

カイザル2 ガリゴリ削り出せば、なんとかココまで出来ます。利点としてはプラ板組みより肉厚があるので(約5mm)削り込みが出来る事。パテ類より軽量で欠けにくい事が上げられます。反面、左右対称を出すにはややコツがいります。一行程一行程をキッチリやって、精度には気を使う様にしましょう。
カイザル3 頭部も同様にレジン棒から。マジックで黒く塗られているのは、コクピットの形をきっちり出すため。塗っておくと見やすくなるんですね〜。もちろんマジックはあとで拭き取ります。
カイザル4 これはどこの原型でしょう?

……ハイ時間切れ、答えはスネです♪ レイズナー同様、中央の部品に足の外側内側の部品をくっつけ、それを入れ替えて右足左足にする構造を考えたんですケド、カイザルの足って中央部の幅が前と後ろで違うので、まとめるのに苦労しました。

カイザル5 一部の部品はレイズナーから流用できるので、ちょっち楽チン♪ 大腿部はヒザ関節との接合部を使いたかったので流用したんですが、このあとパテを盛って太らせてしまったので、あんまり意味がなかったカモ(泣)。
カイザル6 バックパックのタンク状の部分は旋盤で削り出します。削っている材料はレジン棒を数本まとめて接着した物ですが、瞬着の層が固くて削りにくく、残りがちになるので注意して下さい。
カイザル7 とりあえず組んでみた物。見ての通りほとんどがレジン棒製です(スカートも…)。キャノピーもレジン棒でムクを作ってから、内側をえぐりました(笑)。

あまり頭のいい作り方ではないんですが、私にはこれが合っている様です。

カイザル8
イキナリ完成です(笑)。手足は反転して使うので、原型は片側分しかありません。一部のパイプやバーニャは、今回は作りませんでした。複製すると精度が落ちてしまうため、最初からない方がいいと判断したためです。作る側も、どうせモビルスプリングや市販のバーニャに置き換えちゃうでしょ(笑)? コクピットにはもちろんゲイル先パイの姿があります。そしてそして、なんともう一人!? これはもしやジュリア姉さん!? という事は、赤いアイツも再現可能なのだ! こりわ一人二個買い必須か(笑)!?

06’12/26
カイザル9
無事WF2007冬での販売が決定しました♪ 仕様は業者成形のフルレジンキット(一部クリアーレジン)。ポーズ固定式ですが、ロボ物レジンキットを組んだ経験のある人なら、容易に可動式に改造できる分割になっています。バーニャ・パイプ等の一部の部品は付属しないので、別途用意して下さい。再生産の予定は今の所ないので、ファンは買い逃すなッ!!
完成画像はコチラ!⇒Galleryボタン
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