Let's TRY ビギナーズ!実録版『補習編』

MG誌06’8月号(No.261)
第一回 新たなる旅路(仮組み編)
HGUC Sガンダム
さて、めでたく月刊モデルグラフィックス誌上でレットラの連載が再開となりまして、それに合わせてこのコーナーを立ち上げました! 誌上での連載は『作例完成までの行程を緻密に追いかけていこう』というコンセプトなんですが、それでも紙面の都合で割愛せざるを得ない所が出てくると思います。それをweb上でフォローしようというのが、この『補習編』なのです!! こんなコトが出来るなんて、エエ時代やね〜。よって本誌上で解説した内容については割愛していますので、なるべく本誌片手にお読みいただくようにして下さい(笑)。

さて、お題になるのはHGUC1/144S-ガンダム。このキット選考の基準ですが、やはり作例である以上それなりに手を入れて仕上げたい…でも最近のキットはほとんど改造する所がないので、適度に古いモノである事。連載が長期になると予想されるので、時事ネタではない定番キャラである事。マスターグレードは敷居が高くなるので、ハイグレードで…という事でこいつになりました。実はRX-78とどっちにするか悩んだんですが、ちょうどこのキットを持ってたもので(爆)。

さァ、みなさん! MG誌を片手に、私と一緒にS-ガンダムを作りませんか!? ちょっとユニット数が多いので、初心者は苦労するかもしれませんが、それゆえに完成の喜びはひとしおのハズ! その完成予定は一年後です!!(エ?)

新旧キット比較
さてここでいきなり新旧キット比較。別に意味はないんですケドね、作りかけの旧キットがあったのでなんとなく…(笑)。こうして見るとHGUCは、いかにもヒーロー然とした体型になっているのが分かりますねー。ガンダムSEEDにSガンが出て来るとこんなカンジかも(笑)。旧キットの方はやはりパーツの精度では見劣りしますが、プロポーションは旧設定のそれをよくとらえています(写真の物は少し改造されてますが)。やはりこれは名作だったんだなーと実感しました。
道具解説 イキナリですが、本誌最後の道具紹介の写真は差し間違えてます(泣)。本当は←こっちが正解! 他にもあると便利な道具はいくつかあるんですが、とりあえずこれくらい持っていればプラモは作れます。入門者の方はキットと一緒に買おう!!
ビギィとレット これはオマケ(笑)。本誌イラストのカラー版です。ナニゲにこの二人のカラーってこれが初!?

新章突入に合わせてデザインも新しくなりました♪ これからもこの二人、レットくんとビギィちゃんをよろしくね!


MG誌06’9月号(No.262)
第二回 初めての試練(切断編)
ヤスリとノコギリ 今回新調した道具です。もちろん自費だゾ(笑)! どちらも欲しかったので丁度良かったのだ♪

ハードコートヤスリPROは金属やカーボンも削れるそうで、しかも錆びにくいスグレモノ。値段は高いんですがその切削力は凄まじく、ヤスリを入れると『ザクザクザクッ』と削れる感触が手に伝わってきます(快感♪)。ただし表面は結構ケバ立つので、完全に荒削り用ですね。

カッターノコは小型でお手頃なんですが、切断時に刃がたわんで曲がってしまいやすいので、使いどころが難しいですね。

エッチングソー ノコは今回はタミヤのカッターノコを使いましたが、本来はエッチングソーを使いたいトコロ。写真はハセガワの『スグレモノ工具・エッチングソーセット』。約0.3mmと肉厚があって曲がりにくく、735円と比較的安価なのでオススメ♪ 精密に部品を削ぎ取りたい時はもっと薄い方がいいんですが、ガンプラには充分だと思います。
ノコギリの刃 通常ノコギリの刃というのはこの絵←の様に刃が左右に開いているんですが(アサリという)、上のエッチングソーにはそれがありません。アサリは切りくずを除去したりするのに必要なものなんですが、このエッチングソーは特殊な刃の形状でそれなしで切断できる様になっているそうです。部品を切った時はノコの板の厚さではなく、このアサリの幅だけ部品を削ってしまう事を忘れない様に。

MG誌06’10月号(No.263)
第三回 白き平面の王(プラ板編)
プラ板の切り方
私はプラ板を切るのに、透明なプラスチック製の定規を使っています。本当は金属定規の方がいいんですが、下が見えると何かと都合がいいので。でもヘタをするとカッターで定規を削ってしまうので注意! 上の図の様にカッターの横腹を定規にあてて、刃先を定規から浮かせるようにすると事故を防げます。少しでもカッターが外側に傾くと定規に食い込むので、充分気を付けよう。
切ったプラ板 切り出したプラ板です。見てのとおり結構てきとー(笑)。後でいくらでも修正できるので、この段階ではあまり気を使いません。

ふちがちょっち赤いのは、雑誌の写真用に切り込みにスミ入れしたためです。

プラ板組み プラ板組みの裏技!

プラ用接着剤でプラ板を組んだ後、裏側に流し込み用瞬着を流してやります。こうすると瞬着でプラ板が固定されるので、プラ用接着剤が乾く前に次の作業に入れます。でも合わせ目消しなんかは、やっぱりプラ用接着剤が完全に乾いてからやること!

ノギスの使い方 ここでちょっちノギスの使い方を解説しておきましょうか。

まずクチバシに材料をはさみ上の目盛りを見て、下の目盛りの0の前にある数字を探します。6mmですね。そして今度は下の目盛り(1/10mm)が上の目盛りとピッタリ合っている部分を探します。5の部分で合っているので、0.5mmですね。よって材料の幅は、6+0.5=6.5mmとなるワケです。

ノギスの使い方2
クチバシの反対側の突起を使うと部品の内側の幅を、お尻から出る棒を使うと部品の深さをそれぞれ測ることが出来ます。便利ですね〜♪ 目盛りの読み方は同じです。ちなみにこのノギスには深さを測る機能がなかったので、私が真鍮線で自作して取り付けました(笑)。

MG誌06’11月号(No.264)
第四回 柔軟なる物(ポリパーツ編)
ヒザ上回転部1 さて今回はヒザ上回転部の工作上の注意点を少々。

このHGUC版は旧キットと違い、回転面(緑の線)が正中線(オレンジの線)に対して傾いているという、アレンジがされています。これはこれでカッコイイんですケド…。

ヒザ上回転部2 (説明の都合上、部品の向きが逆でスマヌ)

関節製作の基本として、回転軸(赤い線)は回転面に対して垂直でなければならないので、実際工作をするとこの写真の様になり、結果回転軸は正中線より傾いてしまいます。これがどういう事態を招くかと言いますと…。

ヒザ上回転部3 回転部で30°程度ヒザを回してみた画像です。

HGUCの方は足がわずかに回転部で折れ曲がって見えませんか? え、よく分からない? じゃあ……。

ヒザ上回転部4 90°回してみました。

見ての通り本来まっすぐであるべき膝関節が、あらぬ方向へ曲がってしまっています(!)。両足がこの状態になったS-ガンダムを想像してみて下さい(爆笑)。

ヒザ上回転部5 これを防ぐためには旧キットの様に、正中線と回転軸が一致する様に大腿部の形を変えるしかありませんが、かなり大掛かりな改造になりそうだったので今回はパスしました。(なお写真の旧キットは私が以前改造した物です)

実際30°以上回す事はほとんどないので、よほど神経質な人でない限り気にはならないと思いますが、できればここは水平にしてほしかったなァ。

ヒザ上回転部補強 ところでこの回転部の加工をすると、ヒザ上に貼ったプラ板の接着面がほとんどない事に気付くはずです。すぐ下に膝関節があるので補強するのも難しいんですが、うまくクリアランスをとってなんとか補強のプラ版を貼りたいトコですね。力のかかる部分ですし。
股関節位置
ちなみに股関節の穴を開けたのはこの位置(写真の穴は2mm径。この後4mmまで拡げます)。元の軸の中心より1.5mm前、2mm上の地点です。これにより足を前に振り上げた時、足全体がより前に出る様になりました。短足に見える事が解消されるばかりか、リアアーマーに腰のビームガンがぶつかってしまうこともなくなります。うーん、天才♪

MG誌06’12月号(No.265)
第五回 修練の成果(応用編)
ポリキャップ固定 この画像にある黒い棒は、ドリルの刃のお尻です。ポリキャップを固定する際には、こうやって同径のドリルを差し込んでやるとまっすぐに固定しやすくなります。丈夫だし、瞬着が少々ついても平気♪
可動フレーム位置
今回の工作のポイントは、スマートガンの可動フレームの取り付け位置の変更。設定とは逆の位置にする事で、展開時にスマートガンの位置が前進し持たせやすくなります。さらに若干オフセットにする事で、さらに腕との干渉が少なくなりました。フレームを延長するとなんかみっともないので、この方がいいよね♪
失敗 今月の失敗(泣)。

サブユニットは小型化する際に先端のフレーム部を切り離しておいたんですが、あまり意味がなかったみたい(笑)。ボールジョイントの部分だけにすればよかった…。ま、弘法も筆の誤りってコトで(号泣)。

両手持ち 両手持ち別アングル。

サブユニットのグリップはまだつけていないのでなんちゃってですが、ここまでできる様になりました! あと右手のひじ・手首、左肩の関節なんかをいじる必要がありそうです。HGUCを出す際には、最低限このポーズはできる様にしておいてほしかったなァ。


MG誌07’1月号(No.266)
第六回 迷いのなかで(迷走編)
プラ板位置 この画像は分かりやすいようにコントラストを強めてあります。実際はこんなにばっちくないですよ(笑)。

グリップを取り付ける際に中に落っこちないように、矢印の位置にプラ片を貼ってストッパーにします。赤矢印のプラ角棒は、グリップが取り出しやすいように高さを調節しましょう。

迷走
今回の迷走っぷりをしめす画像のあれこれ(泣)。ポリキャップの取り付け位置で悩み、足フレームへの取り付け法で悩み…。右の画像はボツになった関節を動かしてみたところ。このようにビームガンを持ち上げると矢印のあたりがリアスカートにぶつかってしまい、足を前に上げた際にもジャマになるのでボツになりました。
ビームガン可動 こっちが改修版を動かしてみたトコロ。

一旦クランク状に外へ逃がしてから持ち上げるのでまったくジャマにならず、足を動かした際もフレキシブルにポジションを変える事が出来ます。迷ったかいがあったってモンですな。科学の勝利だ!!(←意味不明)


MG誌07’2月号(No.267)
第七回 美脚の探究者(脚部編)
脚線美
さて実は…今回は誌上で発表した内容に加えて、あえて追加すべき事柄がありません(えーッ!!)。ま、長くやってればこーゆー事もありますがな(笑)。そんなワケなので、今回はビギィちゃんのセクシーショットをカラーでお楽しみ下さい(←バカ)。

また、何か製作について質問等ありましたら、『質問掲示板』の方に書き込んでもらってもかまいませんのでヨロシク!


MG誌07’3月号(No.268)
第八回 大地に刻む足跡(足首編)
ビームサーベルユニット ビームサーベルユニット付け根のフレームの長さの違いは、このようになります。設定画だとここは結構つまっているので、改修した右側が正解。キットはおそらく汎用ポリパーツを使っているため、この長さの物しか振り分けられなかったんじゃないでしょうか?
丸モールド1 紙面で紹介した焼き印法の他に、丸モールドをつける方法を紹介します。まずドリルで深めの穴を開け、そこに少量のエポパテを詰めてドリルのお尻でスタンプする方法です。ドリルのお尻は少し水で濡らして、キュッキュッと2〜3回回転させるとキレイにできますよ。レジンやパテの塊など、焼き印が通用しない対象に有効♪
丸モールド2 素材が薄いときは一旦穴を貫通させてしまい、裏からプラ板の小片を接着する方法がオススメ。

このまま終わらせず、穴に市販のリベットパーツを接着したりすると、また雰囲気が変わりますよ♪


MG誌07’4月号(No.269)
第九回 要としての役割(腰部編)
腰参考
キットを持ってる人は気付いたと思うケド、正確にはこれは1/100Ex-Sガンダムの写真です。基本構造は同じなので、どっちでもいいんだケドね(笑)。リアアーマーには垂直尾翼も収納されているのが見えるケド、これを再現するのはけっこう面倒そうなので今回はパス。強気な人はやってみれ〜!
切り取り線 本誌の6枚目の写真ですが、担当編集のポカで切り取る点線の位置が間違ってます(爆)。←この写真が正しい点線位置。こっちはちゃんと指定してるんだから、しっかり仕事しろーッ!!(怒) ま、本誌7枚目の写真が加工後の物なので、間違う人もいないでしょうが。
腰完成
で、誌上で紹介した加工をすべて施して、組み上げてみた状態がコレ。コクピット周辺は一段へこんだことで、部品のカミ合わせに説得力が出てますねー♪ 今後もディティールを追加する可能性はありますが、とりあえずBパーツはここまで! 次回からはいよいよAパーツだッ!!!

MG誌07’5月号(No.270) 第十回 漢の面構え(頭部編)
MG誌07’6月号(No.271) 第十一回 角が持つ価値(頭部編2)
うわぁーい、ゴメンなさい! 一回更新をさぼってしまいました(謝)。というのも内容が誌面でほとんど説明できてしまって、ここで改めて説明する部分がなかったからなんですね〜(苦笑)。というわけで、今回は二回分の作業の成果ということで、改修前後の頭部を比較してみるのだッ!!
頭部比較
左が改修後、右が改修前の画像です(ライティングが真逆になっちゃった(笑))。改修前はいかにもおもちゃっぽく、改修後はシャープさと精密感が出ているのが分かるでしょうか? これが仕上がりに大きく影響してくるんですね〜。

MG誌07’7月号(No.272)
第十二回 胸の奥で光るもの(胸部編)
パテ二種
今回も作業内容はほとんど本誌で説明できてしまったので、こちらではエポキシパテの解説なんかやってみようと思います。私が主に使っているエポパテはこの二種で、販売元が同じWAVEなので混同しがちですが、製造元はそれぞれ違い(ミリプットは輸入品)性質も全く異なるので、使用には注意が必要です。

『ミリプット』

  • 水溶性/水に溶けるので用具や手は水で洗える。作業中に水を付けすぎるとドロドロになってしまうので注意!
  • 硬化後/キメが細かく固めで、石膏のようなコリコリした削り心地。エッジがきっちり出せて細かい彫刻ができる。鋭いエッジはやや欠けやすいか?
  • 色/黄色がかったグレー。白色の『グレードS』もある。
  • 重量/ポリエステルパテと同等でやや重め。プラモ改造で末端に大量に使うと、関節が負けるかも。
  • 総括/ロボットの顔や手首など、細かい彫刻が入る部分向け。プラへの食いつきはやや悪い。
『軽量タイプ』
  • 非水溶性/水には溶けず、ややベタつく。アクリル塗料用の溶剤を付けながら作業するとやりやすいが、付けすぎると溶けるので注意!
  • 硬化後/キメはやや荒く、固い木のようでサクサクした削り心地で、スジ彫り程度の彫刻は可能。高密度のスポンジのような物なので、塗装したあと拭き取っても表面にしみ込んでしまっていて完全には落とせない。
  • 色/黄色っぽい肌色。グレータイプも発売中。
  • 重量/ミリプットの約半分。柔らかく練りやすいので、大量に使うのに向いている。
  • 総括/フィギュアなど、大振りの造形向け。プラへの食いつきもいいので、プラモ改造にも最適♪

MG誌07’8月号(No.273)
第十三回 胸に刻む想い(胸部編2)
鉄道模型用プラ材 今回は鉄道模型用のプラ材の紹介です。緑色がエバーグリーン社、オレンジがプラストラクト社で、どちらもプラ板とプラ棒の両方を出しています。サイズはいずれも共通です(世界基準?)。タミヤのプラ材と比べて柔らかく、加工しやすいのが特徴です。逆に輸入品のためやや割高で、取扱店が少ないのが欠点でしょうか? もちろん通常のプラ用接着剤で接着可能です。
鉄道模型用プラ材2 鉄道模型用プラ材の大きな魅力はそのバリエーションの豊富さ! 写真のものはほんの一部で、様々な形状やサイズのものがそろっています。多すぎてどれを買っていいか迷うほどなので(笑)、必要になったものから少しずつそろえていきましょう。この形状を自作することを考えると、この値段は高くないですね♪ パイプ(写真左下)は一気に全サイズ買っちゃってもいいかな?

MG誌07’9月号(No.274)
第十四回 その腕でつかめ(腕部編)
腕比較
今回は肘関節の改修前と改修後の比較画像です。本誌の写真は白黒で分かりにくかったので、ここに再掲載♪ 肘関節カバーを削り込んで、仕込んだポリパーツの可動範囲を広げてやれば、もう少し曲がるようになりますね。実際この改造をしたことで、どこまでスマートガンが持ちやすくなるかはまだ未知数なんですが(エーッ!?)、見栄えがする改造なのでやってみました。動く部分が増えるとうれしいでしょ(笑)?

MG誌07’10月号(No.275)
第十五回 腕をのばしたその先に(腕部編2)
手首修正1 手首の工作がちょっち分かりにくかったので、ここに再掲載。写真のように手の前の方が狭くなるように幅ツメし、手の甲は斜めに取り付けます。ボールジョイントも切り取って角度を付けて固定しますが、これはもちろんスマートガンを持たせるため。
手首修正2
さらにプラ板を貼り足して形を成型していきます。特に親指の形状がポイント! 手首のディティールアップは1/144のガンプラ攻略のポイントなので、今度もっとしっかり解説したいなァ。
両手持ち2
しっかり持てた状態を別角度から。今まで積み重ねてきた各部の工作が実を結び、各ムーバブルフレームが微妙に稼働してベストポジションに決まります! 肘の二重関節化もしっかり効いてるゾ(笑)! やっぱしS-ガンダムはこれじゃないとね!!

MG誌07’11月号(No.276)
第十六回 手の平に太陽を(手首編)
手首修正3
誌面では白黒で分かりにくかったので、カラーで大きく再掲載♪ 完成した手首です。面に細かくプラ板を貼り付けて、エッジをきっちり出していくと、シャープで精密な手首ができると思います。ビームサーベルを持つために穴が開いているのでちょっちマヌケですね(笑)。この穴を埋めるとゲンコツにできるワケですが、その場合、指の第一関節から先をしっかり握り込んだ形に成型しないと、力強いゲンコツにならないので注意!

MG誌07’12月号(No.277)
第十七回 漢の背中(背部編)
センサー修正
あんまり追加説明することがないので(泣)、またもや誌面の写真を再掲載。センサーの幅を狭くした工作です。最初の状態では幅が広く、優しい感じがしますよね。これではイカンということで、0.3mm板で狭くしたワケです。このセンサーの穴に、ひとまわり小さく切り出したプラペーパーを貼り付けてやると、塗装とスミ入れが映えて、よりキリッとした目付きになりますよ♪

MG誌08’1月号(No.278)
第十八回 背負いし重み(背部編2)
今回は追加説明はナシ。さすがに最近では、あれこれ説明するネタがなくなってきました(泣)。

MG誌08’2月号(No.279)
第十九回 残された謎(その他編)
パイプカッター1 今回はパイプカッターの使い方をやってみましょう♪

鉄道模型用の太いプラパイプの場合、素材が柔らかすぎてパイプカッターで切ろうとしてもへこんでしまい、なかなか切れないことがあります。そんなときはパイプの中にひとまわり細いパイプを差し込んで、強度を上げてやると切りやすくなります。幸い鉄道模型用プラパイプは、段階的に差し込めるようにできているので大変便利♪

パイプカッター2
せっかくなので、その応用法も紹介しちゃいましょう!

左の画像の様に、パイプを薄いリング状にカットしたい場合どうしますか? さっきの要領でやってみても、刃のラインを中心に右と左で力のバランスが取れていないので、回転させている間に刃がブレてしまい、うまく切るのは至難の技です。

パイプカッター3 ではどうするか?

切りたいパイプと同径のパイプを、反対側からかぶせてやるといいのです♪ こうすると全体としてパイプの太さが統一されるので、力のバランスが均一になりうまく切ることができます。

パイプカッター4 実際にやるとこんな感じですね。ただこの場合でも一気に切ろうとするとパイプが変形して刃がブレてしまうので、あせらずゆっくり切っていくのがコツです。
ヤスリほう台2 ヤスリほう台2も同様で、あせって力が入ると台がゆがんでうまく削れません。オールプラスチック製でゆがみやすいので、あせらず優しく削りましょう。

このヤスリほう台2。とても便利なんだけど、このゆがみやすさがネックですね〜。全金属製の物があれば、少々高くても買うのになァ…。


MG誌08’3月号(No.280)
第二十回 小さな友人(その他編2)
Gコア大気圏外用
今回は実作業の話ではなく、Gコアの大気圏内用と大気圏外用の違いについて確認してみましょー。

↑この画像は比較的初期に発表されたGコアの設定画です。これがいわゆる大気圏外用(宇宙用)の機体ですね(形式番号FXA-08GB)。

Gコア大気圏内用
↑こちらは大気圏内用(形式番号FF-08GB)。ディティールの解像度が上がっているので単純に比較はできないんですが、大きな違いとしては…
 1/後部メインノズルの違い
 2/機体中央部のサブエアインテークの有無
 3/垂直尾翼の有無
 4/正面エアインテークの形状の違い
 5/大気圏内用は機体中央が埋まっているように見える(双胴になっていない?)
Gコア比較
その辺を踏まえて素組みの状態を見てもらうと、ディティールが混在しているのが分かると思います。そこで今回は大気圏外用と割り切って改修を加えてみたワケですね。逆に大気圏内用にしたい人も、そこら辺の違いを念頭に作業するといいでしょう。
コアブースター ところがそう簡単に比較はできないのがややこしいトコロ。

宇宙用のコアブースターの設定を見てみると、こちらには垂直尾翼が描かれていたりします。これは大気圏内用・外用の違いというより、設定そのものが進化して生じてきた違いと解釈すべきでしょうね。つまり最新のGコアの設定では、どちらのタイプでも垂直尾翼は付いていると。そのほうがカッコイイですしね♪ そこで私の作例でも垂直尾翼は付けたままにしています。


MG誌08’4月号(No.281)
第二十一回 見え始めた結末(その他編3)
スマートガンフレーム さて今回はやり残した部分の総ざらいということで、過去に撮影したものの使わなかった画像なんかも紹介したいと思います。

これはスマートガンの左腰へのジョイントフレーム。側面にポリの軸が出てしまっているので、プラペーパーを貼って隠しています。そのままの状態でモールドと解釈してもかまわないんですが、気になる人はこうやって隠すといいでしょう。

なおタミヤのプラペーパーは現在は生産されていないようなので、イエローザブマリンのプラシートや鉄道模型用の極薄プラ板なんかで代用しましょう。

フラッシュハイダー
これは腰のビームガンの銃口です。実は当初この画像の通り、ここのフラッシュハイダーを切り込む工作をやってしまっていました(汗)。でもその後設定画を見てモールドの間違いに気付いて、本誌で紹介したようにやり直したワケです。でもこの方法は他のモデルを作る際に役立つと思うので(RX-78のビームライフルなど)、改めて解説しておきます。
まずドリルで銃口を広げ、フチの肉厚を薄くしておきます。その後デザインナイフでスリットを切り開いていきます。極薄の板ヤスリがあるなら、それを差し込んで仕上げるとよいでしょう。この手順を逆にすると銃口の先端が外に広がってしまい、キレイに仕上がらないので注意のこと!
スネのスリット スネの両サイドにある4つの細いスリットですが、ここは彫り込むのではなく、フチに0.3mmプラ板を貼り付けることで深さを出しています。

画像は貼り付けたばかりの状態で、この後削って仕上げます。こーいう逆の発想も重要なコトよ!


MG誌08’5月号(No.282)
第二十二回 最後にして最大の壁
またまた追加説明ナシ! すまんのう、ネタ切れじゃ。

ちなみに次の6月号は、作者取材につき休載(笑)。


MG誌08’7月号(No.284)
第二十三回 燃え尽きた戦士
さてついにゴールインです! 仕上げに入ってからはちょっと駆け足になってしまいましたが、長きに渡るこの連載はいかがだったでしょうか? 少しでもあなたの制作意欲を喚起できたのならうれしいです♪ 完成写真は本誌に掲載されましたが、ページの都合ですべてのギミックはフォローしきれていないので、こちらで追加で紹介することにします。
二刀流
サーベルラック ビームサーベル二刀流のS-ガンダム(笑)。

膝のサーベルラックからサーベルが起き上がり、引き抜くことができます。ビーム部分は旧キットからの流用で、押し出しピンの跡は瞬着で埋めてペーパーがけで仕上げています。あえてピカピカには磨かず400番をかけっぱなしにしてみましたが、ボヤ〜っとした感じでけっこう面白い効果になりました♪

ビームガン
腰のビームガンは一旦外側にガクンとクランク移動してから動かします。おかげで可動範囲は広く、射線は自由自在!
Gコア
オマケのGコア(コアファイター)。0.5mmのピアノ線でベースに固定できるようにしています。
ランデブー
最後は二機のランデブー飛行でシメ! ベースはコトブキヤのフライングベース2を使用しました。これが値段的にも構造的にも一番オススメのベースですね♪ デザインがシンプルなので、視覚的に出しゃばらないのがイイ感じです。ぶっちゃけバ○ダ○の純正ベースよりも上(爆)。

…というワケで、当初の予定をはるかにこえて二年に渡ったこの連載も今回で終了です。お付き合い下さったみなさん、どうもありがとうございました! だがまだまだ戦いは終わらない! 押し入れの積みプラをすべて解消するその日までッ!!

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