nonスケール ティル 製作編

10’05/02
毎度お馴染みメイキングコーナーです♪ 技術論については、いいかげん書くこともなくなってきたので、経過報告という感じでチャチャッと行きますよ〜!

さて今回のネタは、以前アンケートをとりましたfigma風アクションフィギュア『ティル・ニー・ノグ』です。ケモナーには周知のNHKアニメ『ジーンダイバー』に登場した、メインヒロイン(違)の獣人お姉さんですね。

『ジーンダイバー』はNHKの『天才テレビくん』内で放送されたSF冒険アニメで、作画や演出的にはイマイチでしたが、そのあまりにハードなSF設定やストーリー展開で、未だに多くのファンに支持されている佳作です。とても小学生向けとは思えない難解な設定は、完全に視聴者置いてけぼり状態で、おそらくストーリーを正しく理解して観ていた子供は皆無だったハズです(NHKって時々こういう無茶なSF作るよね。電脳◯イルとかエレ◯ント◯ンターとか)。

そんななか、ケモナーとして見逃せないのが、このティル姐さんです!
彼女はバーチャル世界において、げっ歯類から進化した人類で、プグラシュティクと呼ばれる種族です。当初は主人公ユイの前に立ちふさがる敵として登場しますが、物語後半では協力して共通の敵と戦うことになるんですね。普段はクールで強い女戦士ですが、フラウというお姉さんがいて、その前では甘えん坊の妹キャラになったりします♪ それにしっかりケモノ顔でありながら、なおかつ美人である部分などが、長くケモナーに支持されている要因でしょうね。

でもこのティル姐さん、悲しいことに今までほとんど立体物がありませんでした。なければ作るのがモデラーの心意気であるならば、これは作らねばなりますまい!

というワケで、チャチャッとレジンブロックを組み合わせてフレームを作ります。ガンダムヴァーチェじゃないよ(笑)。

今回はアクションフィギュアなので、作り方はロボット物に近くなりますね。関節部はイエローサブマリンの球体ジョイントを使用します。見た目と可動範囲を追求するのであればネジ止め方式の方がいいんですが、組み立てキットとして見た場合、それだと組み立ての難易度が上がってしまうので、今回は比較的容易に組めるジョイント方式の関節で統一することにしました。

チャチャッとできました……って、早ッ!

実際には上の骨格状態から一ヶ月ぐらい経ってるんですけどね(笑)。この時点で60%位の完成度なんですが、とりあえず形になった状態です。これはいわゆるパワードスーツを脱いだアンダースーツの状態で、スネの装甲が残ってますが、ここも差し替えができるようにする予定です。

このアンダースーツは劇中ではかなりダッポリとした形に描かれており、まるでドリフがコントで着る力士の肉襦袢のようです(笑)。これをそのまま作ってしまうと当然動かすのに苦労するので、スマート目にアレンジしました。それでもおなかがポッコリと出た妊娠五ヶ月目のような、美少女フィギュアにあるまじき体型となっております(笑)。

こちらが本命(?)のパワードスーツ形態です。うーん、ケモとメカのコラボレーション…なんて私向きのアイテムなんでしょう(喜)!! 製作に当たっては資料とする設定画が手元になく、すべてTV画面のキャプを参考にしているので、どこか間違っている部分があるかもしれません。ですが元々ゆる〜い形状をしているので、そこはそれ、メカモデラーとしてメカっぽいアレンジをかませながらの造形です。
球体ジョイントの使い方には工夫をして、大体どの関節も90〜100°くらいは曲げられるので、この程度のポーズは楽々です♪

この球体ジョイントに紫色の物は販売されていないので、組み立ての際には各自に塗装をしていただくことになりますが……どの程度色が乗るものなのか、不安が残りますね〜。動かせば当然色ハゲも起こるでしょうし。

このヘンの傾向と対策については、またのちほど詳しくリポートできればと思っとります。

今度こそチャチャッと完成……じゃなくて(笑)。これはお遊びで作った合成写真です。肩やヒザのアーマーはまだ片側分しかありません。

こーゆーメカと女の子の組み合わせというのは、古来より萌え属性のひとつとされていますが、やはりなかなかサマになりますね♪ 分かりにくいですが、後頭部にはちゃんとヘルメットを下げています。

ちなみにズゴックのような腕アーマーは、設定通り肩アーマー内に装着することが可能で、両手をフリーに使うこともでるようになっとりますよ。バンパイア(DNA採取器)も作ろうかな?


10’07/11
さて、ず〜っと更新をサボッていたワケですが、実際作業を進める時間がなくて、ティル姐さんは長いこと放置状態でした。さすがに時期的にヤバくなってきたので突貫で作業を進め、現状こんな感じです。うーん、シッポを付けたい衝動に駆られるなァ(笑)。足首は左右共通なので、原型は片っぽしかありません。
首のマフラーは脱着可。手首はゲンコツと平手付きで、平手にはDNA採取器を持たせることが可能です。

関節の可動範囲は←こんなカンジですが、さすがにここまで曲げると膝が割れちゃいますね。腰はfigmaと同じで、内部にフレームがありパンツ状の腰を被せている形なので、微妙に位置をズラすことができて、けっこう自由度が高いです。

フルアーマー形態。劇中だともう少しズングリした印象ですが、可動との兼ね合いを考えるとこんな感じでしょうか。頭部・前腕・スネを丸ごと差し替えて、胴体アーマーを上からスッポリ被せる感じです。こうやって組んでみて、バランス的に気になる部分がいくつかあったので、ここからさらに調整するつもり。胸や腕に付くチューブは、ユーザー各自に用意してもらう予定です。
さすがにアーマーを付けちゃうと可動にはいくらか制限がかかりますが、それでもけっこう動くのでグリグリ遊ぶのには充分だと思います。頭部と腕を差し替えると半脱ぎの状態にもできますよ。個人的にはこの状態がデフォルトかな(喜)?
ティルの顔はいわゆる馬面なので造形には苦労しました(汗)。正面形と側面形が両立しないんですよね〜。しかも前後に長い顔の両側に目が付いているため、肉眼で見た時とカメラで撮った時とで印象が変わってしまいます。肉眼で見るとカワイイのに、写真に撮るとなんかヘンだったり…。なので作業中は何度もケータイのカメラで撮影を繰り返して、形状を確認してました。この画像も見ていて気付いた点があるので、ここからさらに手を加える予定です。

10’08/06
というワケで完成です! 時間がなくてゴム型作りを優先したため、ちゃんと組み上がった画像はありません。そのヘンは複製品を組み立てた完成画像を御覧じろってことで、よろしくお願いします!
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