nonスケール ガリィ 組み立てサポート編 | ||
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まずは部品の確認から! これは原型写真ですが、キットには同じ物が入っているハズです。中央上部の鉄アレイ状の部品は眼球で、予備も含めて3コ入っています。これ以外に黒い角棒も入っていますが、これは商標表示のタグなので、気泡を埋めるための詰め物として使って下さいw。
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こちらはキットに付属するネジ類です。8mmネジが6本、10mmネジが8本、ゴム製のOリングが14コありますが、いずれも1コは予備です。
これ以外に瞳シールも付属します。 |
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このネジは鉄道模型用の物で、←こちらがその出自です。万一なくしたりした時は、これを手がかりに探してみて下さい。
早い段階なら問い合わせていただければ、お分けできるかも…。 |
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さらにこのキットの組み立てには、イエローサブマリンの球体ジョイントも必要なので別途購入して下さい。色はGグレイがオススメ! 使うのは6mm玉3コ、10mm玉3コです。
同サイズの別のジョイント(リボルバージョイントなど)でもいいでしょう。 |
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これ以外にもガレージキットの組み立てに必要な工具や材料を用意してもらいますが、重要なのは精密ドライバーです。ネジを締め込むために軸の直径が2mm程度の+ドライバーが必要なので、必ず用意して下さい。
100円ショップなどで、時計用・眼鏡修理用として購入できるハズです。 |
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では組み立て開始です!
部品の洗浄・気泡埋め・パーティングライン消しといった基本工作は、ここでは割愛します。GKビギナーズ!!のコーナーでも詳しく解説しているので、そちらを参照してみて下さい。 |
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まず足首から行きましょう。
白と黒の部品(左右の違いに注意!)を接着しますが、ここは力のかかる部分なので、真鍮線を打ち込んで外れないようにガッチリ固定して下さい。 |
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ドリルでジョイントを差し込むための穴を開けます。
いきなり太いドリルは使わず、細い物から始めて2〜3段階かけて太くしていくようにしましょう。最終的には2.9mmドリルを使います。 このヘンの穴開け方法はティル組み立てサポートでも詳しく解説しているので、参照してみて下さい。 |
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足首と肘のジョイント配置です。このような位置と角度に収まるように調節して下さい。ブレードが付いた前腕も同じように処理します。 | ||
上腕の白い部品は、スリ鉢状にヘコんでいる方が後ろ側(背中側)になります。左右の区別もあるので(内側にL・Rの刻印アリ)間違わないように注意!
この部品は接着せずに挟み込むだけです。 |
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手首はそのままハメ込むことができますが、若干ゆるかったりキツかったりするので、微調節して下さい。
穴をビットでえぐって広くしたり、ボールに瞬着を塗って太くしたりするといいでしょう。 |
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足首の白いリングは、このような位置関係で取り付けます。部品の内側にL・Rの刻印があるので(画像では分かりやすくするためにスミ入れしています)、刻印がカカト側に来るようにして組み立てて下さい。
この部品も接着しない浮きパーツです。 |
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胸部の組み立てです。下部に白いリングパーツを接着、襟の部品は1mmスプリングで取り付けて下さい。スプリングは付属していないので、別途用意して下さい。 | ||
胴体と首はこのようにジョイントを入れます。
首のジョイントは90°に曲げた状態で、後頭部に差し込んで下さい。軸が長過ぎる時は少し切りましょう。 |
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ここからはネジ込み関節の組み立てです。難易度の高い工作になるので、まずは構造をよく理解して下さい。
まずはネジを入れるための1mm穴を開ける所から始めますが、注意するのは、穴を開ける角度は必ず可動面に対して垂直であるということ。こうしないと関節が上手く機能しないので、ドリルが垂直に入るように充分注意して下さい。 また、1mm穴は必ずネジの全長より深く開けます。ネジの先端が穴の底につかえてしまうと、ネジ山を潰してカラ回りしてしまうので、これまた注意! 難しければいっそ貫通させてしまった方がいいです(見た目は悪くなるけど…)。 そしてネジ頭がある側の部品は、穴を1.5mmに拡張します。これによりネジがカラ回りして、スムーズに可動するようになります。つまりネジがネジとして機能しているのは、黄色で示された部分だけなんですね。 組み立てる際には、ゴム製のOリングを間にはさみます。これにより適度なグリップ力が出て、関節の保持力が上がるワケですな。 |
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実際に膝関節で見てみましょう。ここは部品に対して可動面が水平になっているので分かりやすいですが、肩関節などは可動面が斜めに切られているので、ついつい穴を傾けて開けてしまいがちです。
穴を開けるのは可動面に対して垂直! これは鉄則です! |
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では実際に組み立てて行きます。
上半身は左肩を取り付ける前に、まず首を付けるようにしましょう。ルールに従って胸部側に1mm穴、首側には1.5mm穴を開けたあと、Oリングをはさんで首を取り付け、側面から8mmネジを締め込みます。 締めすぎるとネジ山が壊れてしまうので、決してバカ締めはしないで下さい! ネジ回しが重くなったら、そこから様子を見ながら徐々に締めるようにしましょう。 |
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肩関節はこのような構造になります。
部品の表と裏には穴を開けるガイドのヘコミがありますが、どれとどれがつながるのか、よく確認しながら穴を開けて下さい。 |
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ここからは下半身です。下半身はちゃんとこの順番通りにやらないと組み上がらないので、注意して下さい!
まず大腿部です。黒い膝部品に白いリングパーツをハメ込みますが、L&Rの刻印がある方が上で、後ろ側(背中側)になります。ここは接着せずに乗せるだけです。 |
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紫の大腿部を合わせて、下から10mmネジで締め込みます。Oリングをはさむのを忘れないように! | ||
スネ部品を8mmネジで取り付けます。
さらに大腿部に紫の臀部を10mmネジで取り付けますが、この段階で組むのは左側のみ。右側はまだ取り付けません。 |
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腰部品に左右の臀部を収めますが、Oリングを2コはさむのを忘れないように。
そして右側から左右の臀部を貫くように、10mmネジを締め込みます。ネジ用の穴は左臀部のみが1mm穴で、右臀部と中央のフンドシ部分は1.5mm穴です。 |
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そして右臀部を前に振り出すように動かすと、ネジ穴が出てきます。 | ||
この段階で右足を取り付けて、ネジ穴から10mmネジを差し込み、締め込みます。これで下半身のギミックは完成です! | ||
ネジの長さと位置を確認しておきましょう。
ネジ穴はネジ頭がある方が1.5mm穴、受ける側は1mm穴。穴開けは可動面に対して垂直に! |
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眼球に付属のシールを貼りましょう。デザインナイフで切り抜いたシールを貼って、指で押さえればしっかり着きますが、紙製でもろいので貼り直すのは難しいです。位置決めは慎重に! 視線はややロンパリ気味にすると収まりがいいようです。
左右視線の物は眼球の裏表にシールを貼って、回転させることで切り替えが出来るようにしました。上手く貼るとひとつの眼球で、正面・右・左と三方向に切り替えが出来ますよ。 最後に眼球全体にMr.メタルプライマーを塗って、シールを保護しています。 |
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眼球の位置が固定しづらい時は、後頭部側にマスキングテープを2〜3枚重ね貼りをすると、グリップ力が出て位置が決めやすくなります。
顔面は1mm真鍮線で差し替えできるようにして下さい。 |
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目閉じ顔はまぶたの部分が薄くなっていて、透けているので不自然に見えます。内部に予備の眼球を接着すると、解消されますよ。
ちょっと難しいですが、まぶたを切り抜いて片目を開けたウインク顔なんかを作ってみてもいいでしょうね。 |
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組み立てはこれで完全ですが、より楽しく遊ぶための調整を少々。
関節の保持力を上げるために使っているOリングですが、ゴム製なので摩擦が強すぎて、関節を目一杯曲げてもちょっと元に戻ってしまう傾向があります。 |
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これを解消するためにはグリスを塗るといいです。
固形の油なら何でもいいので、リップクリームなどを爪楊枝でOリングの両面に少量付けてやると、適度に摩擦が緩和されて、思った位置で決めやすくなりますよ。オススメ! |
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最後に塗装ガイドです。カラーレジン製なのでこの画像のように部分塗装をして、さらに胸のラインを白で塗り、スミ入れをしてやれば、ほぼ完全な色分けが出来ます。さらに髪の毛をコゲ茶色で塗れば、もっとよくなりますね♪ 眉毛はシールも付属していますが、これは手描きで仕上げました。ブレードはメタルカラーのアイアンを吹き付け、ダークアイアンで模様を描き込んでみました。
さて、これでガリィの組み立ては終了です! お疲れさまでした!! 思う存分、機甲術(パンツァークンスト)をキメちゃって下さい!! 『あの日から どのぐらいたったのだろう』 |
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